2016年01月05日

五十嵐大 リターンズ 1

読者様から、五十嵐大の小説が読みたいとのリクエストを
頂いたので、書かせていただきました♪

五十嵐大こと、大ちゃんは、
本編第7話に出てきた、おもしろくも、ちょっと残念なキャラですねww
その残念さが、意外に根強い人気をもっていて、
私も気に入っていますo(⌒0⌒)o

が、本編がシリアスになるほど、出てくる隙間がなくなっていくので、
大ちゃん、番外編での復活ですwww

ちなみに、大×結人ですが、
読者様たちから、大ちゃん好きだけど、結人とエッチ成功できない感じがいいww
それこそ、残念王:大ちゃんだ!とのお声を頂いてますので、
最初に書きますが、大ちゃん、やっぱり結人と、エッチできませんwww
安心してください←wwwできませんwww

ということで、五十嵐大復活小説です☆

ちなみに、五十嵐大を忘れた方は、本編第7話を読み返して頂くか、
基本情報として、結人が昔いた学校で、結人に一目ぼれしたけど、
結人にあっさり忘れられた、可哀想だけど笑えるキャラと、
覚えててくれたら、この小説も理解できると思いますww

※ちなみに、大ちゃんの小説だけ、
 私のいつもの小説の書き方と、少し違っていますが、
 それは、大ちゃん仕様wなので、それもまた、
 楽しんでもらえると、うれしいです(^▽^*)♪



『五十嵐大 リターンズ』


 五十嵐大(いがらしだい)は、前回(第7話)で、明徳学園で愛しの結人と、念願の再会を果たした。
 それ以降、結人のメル友になることに、成功した。
 結人のメルアドを土下座して聞きだし、自分のメルアドを勝手に結人の携帯電話に登録して。
 ・・・つまり、無理やりに・・・。



 大は、今日も結人のメールに、激しく萌えていた。
 結人は、いつも、間違いだらけのメールを送ってくれる。
 それが、それが、それが、
「かわいい!かわいい!くぁわいーい!!」
 苦手な携帯を、一生懸命操作して、大好きな俺に、メールくれてるんだな!
「結人ー!愛してるぜー!」
 大がメールした時にしか、結人はメールをくれない。
 結人からの発信はない。
 お返事しかくれない。
 でも、そんなこと、1ミリも思い出さない、お花の咲いた脳みそを持つ大は、ご機嫌だ。
 高まったテンションのまま、自室の床をごろごろと回転しながら、隅にいる子猫のところまでいった。
 子猫は、おびえきって、全身の毛を逆立てて、大を威嚇していた。
 捨てられていたので、拾ってきて、大が飼っている、アメリカンショートヘアの子猫。
 くりくりとしたつぶらな瞳と、よちよちてちてちと歩く姿が、愛する結人にそっくりで、『結人』と名付けたその子猫に、大はぶちゅぶちゅっと、キスの嵐をくりだした。
「にゃー!!」
 子猫の結人が、本気で嫌がって、大の顔を爪でひっかくが、大の盲目の瞳と脳みそには、それは、猫結人のかわいい照れ隠しにしか、映っていない。
 本物の結人を思って、過剰なスキンシップをとり続けたせいで、盛大に嫌われているのだが、そんなことかけらも思わない大は、結人に結人を見せてやろうと、暴れてひっかきまくる子猫ごと、携帯で自撮りした。
 そしてそれを、熱ーい思いのこもった言葉と一緒に、結人へ送信した。
「届け、俺の熱い灼熱ハート!」
 空中に高々と掲げた携帯は、3時間後に、結人からの返信を告げた。
『ねこさん、かいいね=^_^=』
 たった、それだけ・・・。
 結人の興味は、子猫にしかない文章。
 でも、今日もかわいい打ち間違いをしてくれた結人に、大はときめいた。
 顔文字なんて、結人にとって高度なテクニックを使ってくれたことに、大のハートは激しく揺さぶられた。
 こんなこと、初めてだった。
 俺のテンション、ハイパーマックスだよ、結人!!
 俺の心を、こんなに喜ばせるなんて、なーんて罪なかわいい愛しの子だ!!
 現代っ子な大は、浮かれ気分のまま、速攻で結人にメールを返した。
『結人、かわいい!結人、大好きだ!結人、最高だよ!結人は俺の天使だ!俺の心のオアシスだ!』
 ほとんど、ストーカーメールである。
 でも、結人は気にしない・・・というか、気付いていないので、いつもだったら、時間がかかっても返事をくれる。


 だがこの日、いくら、待てども待てども、結人からの返事はなかった。


 そして、この日を境に、結人にメールが届かなくなった。
 電話をかけてみても、『現在使われておりません』と、機械的なアナウンスが流れた。


 大の脳内の結人が、ばいばーいと、かわいらしく手を振っている・・・。
「うぉぉぉぉぉ!!俺の結人がぁぁぁぁぁ!!」
 結人に何があった?!
 結人に何があった?!
 結人に何があったぁぁぁぁぁぁぁ!!!
 大は頭を抱えて、絶叫した。
 嫌なことばかりが、頭をよぎる。
「あのエロの巣窟で、結人に何かあったのか?!ぬおぉぉぉぉぉ!!結人の貞操(もう奪われてたけど)の危機じゃああああああああ!!!」

 大は、とるものもとりあえず、愛する結人がいる学校へと、走り出した。



 これは、結人への熱き思いを持った男・・・五十嵐大の物語である・・・。

 五十嵐大・・・リターンズ。

posted by ちぃ at 01:13| Comment(0) | 【小説】五十嵐大 リターンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

五十嵐大 リターンズ 2

「あれ?大ちゃんだ」
「ゆ、結人・・・?」
 結人は、拍子抜けするほど、簡単に見つかった。
 結人は、結人が通う明徳学園の中庭の芝生の上に座って、何もつけていない食パンに、かじりついていた。
 のほほんとしていた。
 おひさまポカポカが、とっても似あうかわいさだった。
 そして今は、大の突然の出現に、大きな目をくりくりさせて、きょとんとしていた。
 結人に、着衣の乱れはない!
 顔をほてらせてたりしない!
 何かあった感じでも、ない!
 大は、ほっと息を吐いたが、いや!と思い直した。
 だってここは、エロの巣窟!
 俺が奪うはずだった、俺の結人の処女を奪った奴が、いるところじゃぁぁぁぁぁ!!!
「大ちゃん?」
「結人!!大丈夫か?!何があったんだ!!携帯がつながらなくなって心配したんだぞ!!」
 がしっと、結人の細い両肩をつかむと、結人はびっくりしていたが、「あのね」と、相変わらず下半身に響く萌えまくれる声で、お答えをいって下さった。
「おれの携帯、なくなったの。そしたら要さんが、新しい携帯をくれたんだけど、えっと・・・防犯上?だったかな、危ないから電話番号とアドレス、新しくするねって。だから、大ちゃんの連絡先もわからなくなって」
 ごめんねと、上目づかいで見られた日には、何もかも許せてしまう。
 ああ、今日もかわいいよ。
 俺の心は、囚われたままさ。
 大は結人の新しい携帯に、自分のアドレスを勝手に登録した。
 これで、第一目的は果たした。
 だから、第二目的を遂行するために、動いた。
 それは・・・、
「もちろん、結人を食べることさ!俺のテクニックで、メロメロンにして、ここから連れ出してあげるよ!」
 結人と連絡が取れなくなるなんて、もう嫌だ!
 死んじゃう!
 悲しみの海で、おぼれ死んじゃう!
 なにより、こんな危険な場所に、一秒でもかわいい結人を、置いておけるものか!
 大は、結人の股間に、手を伸ばした。
「だ、だいちゃん!い、いきなり・・・なに・・・・・・や・・・」
 結人が抵抗するように、大の手の進入を阻むように足を閉じるが、かまわず、大は手をさらに奥へと差し込み、結人のモノに触れた。
 告白は前にした!
 なので、今度は、体に告白する!
 と言ったのに、結人ったら、
「だいちゃん、だれに告白したの?」
 そんなことをおっしゃる。
 つ、伝わっていない・・・・。
 大は、がっくしと両肩を落として、いじけた。
 結人だよ、結人!この目の前にいる、俺の天使にだよぉーーー!!
 そりゃ、前は告白したのに、結人はわかってくれずに、体を先にいただこうとしたら、結人のモノが立たなくて、男としてテクニックのなさに、ショックを受けたさ。
 けど・・・!
 大は、猛然と、結人を触りまくる手を動かした。
「ぬおぉぉぉぉぉ!!」
「・・・だ・・・だい・・・・ちゃ・・・ん・・・・・・・・だ・・・め・・・・」
 よし!!
 今度は、結人、感じてる!
 固くなってきてる!
 俺様、男のプライド回復!!
 ああ、結人が結人が結人が、俺の子猫ちゃんが、俺の腕の中で、顔を火照らせてる。
 はぁはぁと苦しげに呼吸をする、開いた口と、薄桃色の唇に誘われるように、大は結人の小さな顔に、自分の顔を近づけていった。
 唇さんまで、あとちょっと・・・。
 愛しの結人との、大のファーストキス体験に、大の胸が、期待と興奮と欲望で、ドキドキドキドキバクバクバクバク、激しく鳴り響いた。
 毎日、夢に見ていた、毎日、妄想していた瞬間まで、あと少し・・・。

posted by ちぃ at 01:15| Comment(0) | 【小説】五十嵐大 リターンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

五十嵐大 リターンズ 3

 なのに・・・、
「何をやってんだ、テメェは?!」
 突然、二人の空間に、そんな声が響いたかと思うと、大の体は、きれいに空中を舞い、地面を何度も何度もバウンドしながら、大回転し、木にぶつかって、やっと止まった。
 その地面に倒れた大の体を、ゲシゲシ踏みつけてくる、結人と同じ制服姿の少年がいた。
 要であった。
 大は、要に回し蹴りされ、結人から盛大に、引き離されていた。
「お、お前は前の」
「・・・ああ?!ったく、結人との連絡手段を断ち切ってやったってのに、のこのこ現れやがって・・・。しかも、結人に手を出すとか・・・。この怒り、どうしてくれよう・・・」
 要は大の頭を、靴底で、グリグリと踏みつけてくる。
 痛い。
 痛い!痛い!痛い!
 地面を何度も手のひらで叩いて、ギブをうったえたのに、グリグリやめてくれない。
 大の顔が、地面にめり込んでいく。
 前回、大が出会った時の要は、優しげにも見えたが、今回は、最初から完全ブチ切れブーストモードだった。
 痛いだろうがぁぁぁぁぁぁ!!!
 い、いや、それより、気になることを言った!!
「お前がわざと、結人と俺の愛の営み(携帯電話)を奪ったのか?!」
「・・・ウルセェよ。オレはお前だけは、許さねぇ・・・」
「お、俺が何したって」
「テメェ、猫飼ってんだってな・・・。結人って名付けて・・・。結人が猫に見えるってわけか・・・」
 要は青筋のたった顔で見下ろしてくると、とんでもないことを言ってきた。
「結人が猫に見えるのは、オレだけの特権だー!!」
「知るかー!!」
「バキッ!!」
「ぎゃあ!!」
 反抗したら、大は殴られた。
 要のお怒りの理由は、まだあるようだった。
「・・・しかも、結人からかかってくる時の着メロが、Yuuの『あいしてる』だってな?!」
「だから、どうし」
「オレと、かぶってんじゃねぇか!!」
「知るかー!!」
「ゲシッ!!」
「おっふ!!」
「いつか、オレに向かって、結人にかわいく歌ってもらおうって、妄想してたのに、台無しにしやがってー!!」
 以上の理由により、要は大から、結人との通信手段を奪った。
 妄想の世界でぐらい、結人と幸せになりたいんだ!と、悲しい理由で。
 なので、今、その邪魔をした大を、怒りに任せて、グリグリと踏んでいるのだ。
 理不尽、極まりない・・・。
 大は、踏みつけてくる脚から逃げ出すと、要に指先を、ビシッと突きつけた。
「お前は、結人のなんなんだ!!」
「オレ?オレはな・・・」
 要はニヤッと笑うと、キョトンとして見ていた結人の細い肩を抱き寄せ、結人に極上の微笑みを向け、言った。
 制服のポケットから取り出した、鍵の束を、結人に見せながら。
「オレは結人と、合いカギを持ってる仲だぜ。なっ?ゆーいと」
「あ、はい!おれ、要さんと、いっしょです」
 結人も、にこにこと要を見つめ返し、制服のポケットから、猫のキーホルダー付きの鍵を取り出して見せた。
 あ、合鍵ーーーーーー?!
「ど、ど、ど、ど、ど、どういうことなんだ!結人?!」
 大は結人に詰め寄ろうとしたが、結人をひょいっと抱え上げた要に、阻まれた。
 そして、その要が、代わりに答えてきやがった。
 勝者の顔をして、にやぁっと。
「オレと結人は、そーいう、深―い仲だってことだよ」
「ど、どういうことだー?!」
「そいうこと♪」
 な、なんだ、それは?!
 それとは、なんだ?!
 結人は、寮に住んでたはずだ!
 寮の部屋の合鍵を、渡しちゃってるってことなのか?!
 合鍵なんて、そんな高校生に不似合いな、不埒な存在があるってことは・・・?!
 それって、それって、つまり・・・・・・結人の夜のお相手とか・・・?
 い、いや、もしかして、恋・・・人・・・?
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 瞬時に頭を駆け巡る嫌な単語に、大が絶叫した時、場違いな固い曲調の着メロがなった。
「ったく、こんな時に仕事かよ」
 要が、自分の携帯を見ながら、不機嫌そうに呟いた。
「結人、ごめんね。九条の会社のほうが、なんかあったみたいだ」
「要さん、大丈夫ですか?」
「うん、だいじょーぶ。夜には帰るから、いい子で待っててね」
 要は結人のほほに、ちゅっとキスをすると、手を振っていなくなった。
 結人に、キスしやがった!!
 それも、なんてうらやましいくらいに、自然に・・・ほっぺちゅーを・・・。
 許せん・・・!!
「だが、しかーし!!」
 ふっふっふっ。チャンス到来!!
 大は、心の中でそう呟くと、いってらっしゃーいと両手をいっぱい振るかわいい結人に、後ろからガバッと、抱きついた。

posted by ちぃ at 01:16| Comment(0) | 【小説】五十嵐大 リターンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする