2016年01月16日

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 9

誰も知らない裏ルート(攻略者 要&誠志)


 生徒会室の自分専用パソコンを操作している誠志に、要は声をかけた。
「なに?お前、また、どっかに侵入してんの?」
 誠志のパソコン画面を見てみれば、どうやら、ハッキング最中のようだった。
 見慣れた光景になってしまったので、それについて、要はどうこう言う気もなかったし、というか、ハッキングを頼むこともあるので、特に追及はしなかった。
 誠志も、いっさい、悪びれている様子はなかった。
「ああ。例の日向を攻略するゲーム作った会社にな。ちょっと、気になることがあったんだが」
 ありえない速度で表示され続ける数字の羅列に、動じることなく誠志は画面をおっていたが、どうやら目的のものを見つけたようだった。
「ふん、なるほどな」
「なんだよ?何か、あくどい会社なのかよ?」
 要が、誠志の肩に手を置いて、画面を後ろから覗き込んだ。
 結人が関わっているのに、何か裏があるのなら、放置はできないが。
 だが、そうではないようだ。
「日向は問題ないな。問題なのは、お前だ、要」
「は?なんで、オレなんだよ?」
「公式ホームページにも、どこにも公開されていない内容のようだが、あのゲーム、どこかの分岐ポイントから、お前の攻略に入れるらしい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「お前の受けを見たい派は、意外に多いからな。探してみれば、案の定だ。システムに組み込んでいるのに、なぜ公表していないのかは謎だが、どうやら『神無理事長』ルートと『香守誠志』ルートにあるみたいだな」
「はぁ?なんだよ、それ?・・・認めたくねぇけど、『神無理事長』ルートは分からなくもない。・・・ぜってぇに認めねぇけどな。で、なんでお前のルートに、オレがいんだよ?」
「それも、『見たい』派が多いからだろうな」
「なんだよ、それ?・・・ったく。お前がオレを、犯すとか、ヤるとか、付き合っていたとか、ヤる気もないのに、よくウソ言ってるからだ。誠志、さっさと、見つけるぞ!」
 要はPSKゲーム機本体を誠志に放り投げ、机の上に不機嫌オーラだだもれで座ると、もう一台のPSKゲーム機本体を起動させた。
 そうして、二人で『要』攻略ルートへ分岐ポイントを探すこと、30分・・・。
 要と誠志は、見つけた・・・。
 要は、神無理事長キャラに、要受けルートを。
 誠志は、誠志キャラに、要受けルートを。
「あった。そういうことか・・・。結人をめっちゃ酷く調教してたら、オレが結人を助けるために出てくるシナリオに入るみたいだ・・・。結人を助ける代わりに、オレがってことか」
「こっちもあったな。過去編で、お前を無理やりヤってたら、切り替わるみたいだな」
「うわ・・・、選択肢、ひどすぎ・・・。オレが理事長に、『もっと・・・』とか言うかよ!って、おい。そっち選んだらいきなり、バッドエンドむかえるってどういうことだよ?オレが従順になったら、飽きてポイ捨てって、これだから凌辱好きは、嫌いなんだよ!愛のない奴は滅びろ!」
「『香守誠志』シナリオも、『神無理事長』シナリオも、お前を、無理矢理犯すエロだけみたいだな。シナリオ進行の為の選択肢より、お前をどうヤるかの選択肢ばかりだな」
「ムカツクなぁ。ああ、くそっ!また、バッドエンドだ!いい加減にしろ!死滅しろ!世界平和のために、今すぐに!」
 要がさんざん文句を言いながら、誠志が淡々と解析しながら、二人はゲームを進め、エンディングを、それぞれむかえた。
「オレが、めっちゃ、かわいそうになったんだけど。ボロボロで、びちょ濡れじゃねぇかよ。・・・ったく、すげぇ気分悪い」
 それが、美麗イラストで、細部まで描かれている。
 濃厚なセックスシーンも、しかりだった。
「・・・ったく」
 ゲーム機を放り投げた要を、誠志は瞳の端で見ていたが、ゲーム機に視線を戻してから、切り出した。
「ゲーム会社へのハッキングは成功しているからな、トラブルを起こして、自主回収に持ち込むことはできるが?」
「ん?」
「どうしたいかの判断は、自分で決めろ。どうせお前は、俺の言うことなんか聞かないからな」
「んー」
 机の上に座ったまま、椅子を足裏で押していた要は、興味なさそうに、断りの言葉を口にした。
「別にいいさ。結人がこの間、このゲームして、死んだ父親と会えて、うれしそうにしてたからな。結人が笑顔になれるものを、取り上げる気はないからさ」
 あれ以来、結人は何度も、結人のお父さんとの会話のゲームを楽しんでいる。
 内容は、ただの家族ごっこで、BLゲームの趣旨と、かなり外れているが、結人がすごくうれしそうなのだ。
 だからいいといっている要に、誠志が言葉を発した。
「なるほどな。要、お前はまた、自分のことは捨てる気か」
「・・・オレにはさ、自分が幸せになるヴィジョンは、見えねぇよ。結人を助けてやれてない現状で、そんなのは望まない。それだけ」
 要は、体の向きは変えず、瞳の端だけで誠志を見た。
 誠志は興味なさげに、ゲーム機に視線を落としたままだったが、要の様子をうかがってくれていることは、なんとなく、長年の付き合いでわかった。
「オレは平気だからさ、あんま、心配すんなよな」
「心配したつもりはないが」
「素直じゃないねぇ。・・・報復したところで、幸せになれるわけじゃない。報復は、別の恨みを作るだけだ」
 そう、静かに言った直後、「ただな」と言って、要は意味ありげに、にやぁっと笑った。
「幸せになるつもりがないオレは、恨みの百個や二百個買うのって、今更、どうってことないんだよな。自主回収より過激で、でも、結人の笑顔は守れるいい方法思いついちゃったんだけど、誠志、お前も付き合う?」
「お前の、そのあくどい顔を、日向に見せてやったらどうだ」
「やーだ♪オレってば、結人のお父さん代わりだもん。結人のお父さんは、誠実でいい人じゃないと」
「まったく、猫かぶり男が」
「にゃんにゃん♪ってね。オレ、猫好きだぜ。結人みたいで」
「変な声を出すな。気味が悪い。・・・いいだろう。暇つぶし程度には付き合ってやる」
「オッケー。じゃあ、行くぜ、相棒」

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 8

日向結人もやってみた ~攻めキャラ選択 ○○~


「結人が、結人を攻略してる?」
 結人が、ゲーム画面を必死に見つめながら、ときどき、よろこんだり、しょんぼりしたりしていた。
 機械にうとくても、一生懸命に、ゲームを進めているようだ。
 そんな様子を、みんなが後ろから、ハラハラしながら見つめていた。
「結人は、誰を自分の攻めに選んだんだ?」
 それが、かなり気になりながら。

 やがて、結人が大きく息を吐いて、体の力を抜いた。
 ゲームを、クリアーしたようだ。
「はぁー。おわったぁ」
「結人、クリアーできたの?」
「あ、はい!おれ、がんばりました!」
「よ、よかったね」
「はい!おれ、幸せになれました!あ、ゲームの中の結人がです」
 結人が幸せになった?!
 結人を囲むみんなの中に、大きな疑問が浮かんだ。
 結人は誰に、幸せにしてもらったんだ?と。
 結人が、最高に、にこにこしている。
 この笑顔は、誰のものだ?と。
 結人は、誰に攻めキャラになってほしいと願ったのか?と。
「そう。よかったね。それで、結人は、誰に幸せにしてもらったのかな?」
「お父さんです!」
「・・・・・・・お父さん?」
「はい!家族になりました!」

 このゲームは、全てのキャラと全てのエンディングを迎えると、隠しキャラの結人のお父さんが、選択可能になる。

 結人は、男キャラの中で、お父さんが一番好き。
 最大のライバル、登場である。

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 7

神無理事長の場合 ~選択攻めキャラ 朝霧密~


 普段は、あまり絡みのない密という人物。
「ふむ。コレしか残っていないとは。私を満足させられるかね」
 神無理事長は、仕方なく、ゲームを始めてみた。
 そして、止まった。

『1 ・・・・・・・・・・・・・・・』
『2 ・・・・・・・・・・・・・・』
『3 ・・・・・・・・・・・・・・』

 意味不明な、密の選択肢に。
「これは、どういうことかね?」
 無言でつづられる、密キャラの選択肢を理解するのは、かなりの至難の技だった。
 そんなゲーム画面を、背後から、要と結人がのぞいていた。
「理事長。テメェは、そんな簡単なことも分からないのかよ。3だろ?な?ゆーいと」
「あ、はい。おれも、3だと思います」
 密の無表情の中の表情は、要と結人しか、理解できない。
 そんなムリゲー、神無理事長は、さっさと見切りをつけた。
 なにより、神無理事長にとっての受けキャラ二人が、リアルですぐ後ろにそろったのだから・・・。
 神無理事長が、極悪な裏の顔で、冷たく笑った。
 神無理事長は、ゲームなんかより、生の感覚を求める。

 そして始まる、リアルゲーム・・・。

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 6

黒崎凌夜の場合 ~選択攻めキャラ 九条要~


 黒崎は、怪訝な顔をして、呟いた。
「おかしいですね。何度やっても、バッドエンドにしかなりませんね」

 結人と要が、ほのぼのと付き合うノーマルエンディングや、二人が付き合えないバッドエンディングばかり迎える。
 このままでは、結人のセックスシーンは、永久に見れない。
 軽く触れ合うだけのキスで満足している二人が、黒崎には理解できない。
 黒崎にとって、挿入が最低ラインだ。
 その挿入すらない。
 それ以上を、結人にしたいのに、たどり着かない。
「仕方ありませんね。嫌いな九条君の感覚で、選択肢を選ばなければなりませんね」
 黒崎は、やれやれとため息をつくと、ゲームをリスタートした。

『オレは結人が、誰よりも好きだよ』
『結人に優しくさせて。大切にしたいんだ』

「なんだか、非常にイライラしますね」
 要の優しげな甘い言葉の連続に、呆れるしかなかった。
「セックスシーンですら、日向君を気づかって、我慢ですか。ありえませんね」
 要のあのキレた本性を向けられている黒崎としては、なにか、仕返しがしたくなった。
 なので、とりあえず、
「日向君、もっと甘い声で、喘げるでしょう?九条君、本来の姿を出せば、もっと簡単に、日向君をイかせられるでしょう?男の子なんですから、もっと激しくしないといけませんよ」
 ゲーム内の結人と要に言葉攻めをしながら、ゲームを進めた。
 すると、過激なエロが楽しめる、裏ルートにたどり着いた。
 黒崎が、怪しく微笑んだ。

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 5

赤井泉介の場合 ~選択攻めキャラ 黒崎凌夜~


『どうしました?
 僕にだけ見せてくださいね。日向君のかわいいところを、全て・・・。
 もちろん、その体でですよ。
 そのピンク色した、きれいなお尻の穴の奥の奥までね。
 そう・・・いい子ですね。
 ふふ、いやらしい格好ですね』

「こ、これが、言葉攻めってやつなんか・・・?」
 泉介は、真っ赤な顔をして、ドキドキしながら、ゲームを進めた。
 そして、過激なエッチシーンへ、突入。

『ふふ。ほら、触れてください。それとも、咥えてくれますか?
 そのかわいいお口で、僕の・・・』

「エ、エロいで・・・。黒崎センセーは、お、大人や・・・」
 フルボイスのBLゲームは、すごかった。
 腰に響く、黒崎の低音エロボイスは、過激だった。
 故に、経験の少ない一般男子高校生な泉介の鼻血を促したのは、必然だった。
「や、やばいで!あかーん!」
 股間にも、大変刺激的だった。
 心臓が、バクバクしてる。
 心臓が、破裂して、口から出てきそうだ。
 鼻血も止まらない。
「オ、オレには、ムリやー!」
 泉介は、途中リタイヤした。

 けど、夜中にこっそり、一人で、布団の中でがんばった。
「おおお・・・」
 それはそれは、官能と刺激に溢れた、BLゲーム(黒崎編)だった。

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 4

香守誠志の場合 ~選択攻めキャラ 赤井泉介~

 誠志は、これからプレイする泉介という人物像を頭に思い描き、ため息交じりに呟いた。
「まあ、期待はできないが」
 時間の無駄になりそうだが、仕方ない。
 誠志は、ゲームをスタートしてみた。
 開始10分後、誠志は、非常に、イライラしていた。

『泉介ー。ごはんたべよー』
『結人、ええでー。なら、食堂いくで』

 20分後・・・。

『泉介!なんで、おれのテストの点数を、わらうんだよ!泉介だって、変わらないよ』
『オレは、結人みたいに、0点はとってへんでぇ』

 30分後・・・。

『泉介。たこやきって、おいしいね』
『せやろ?オレの特製やで』

 イライライライライライラ・・・。
 誠志のイライラゲージが、たまっていく。
 誠志だったらありえない、この泉介の計画性のなさというか、ヤる勇気のなさというか。
「こいつらは、いつまで、友達ごっこをする気だ。・・・まったく」
 どこがゴールかすら、もう分からない状態だ。
 もう、やってられない。
 あまりに進まない結人攻略に、苛立ちの最高潮を迎えた誠志は、ゲームのプログラミングを改ざんした。
 そして、今、ここに、ドSで鬼畜な赤井泉介が、誕生した。
 そして、速攻で、結人をヤって、エンディングを迎えた。
 誠志はそれなりに、満足した。
 このドS鬼畜な赤井泉介なら、ゲームを何周プレイしても、結人に好きなだけ、誠志がやりたいことをやれるのだ。
「さて、日向。次は、どんなお仕置きしてほしい?」

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 3

九条要の場合 ~選択攻めキャラ 神無理事長~

「なんでアイツが、結人の攻めキャラに選択できんだよ。あんまりひどかったら、制作会社に圧力かけて、ゲームの販売、取り消すからな」
 要はとりあえず、ゲームを初めてみた。
 神無理事長視点で、結人を落とすとか、憎しみしかわいてこないが、真相を知らなければならない。
 苦難のゲーム開始だ。
 でも、結人が、かわいい笑顔で出てきた。
 要の顔が、おもわず、ほころんだ。
「結人は、ゲームでもかわいいー。イラスト担当、いい仕事してんな」
 結人の笑顔は、ゲームでもかわいい。
 ほわほわ、にこにこ、無邪気に笑っている。
 が、そこからいきなり始まる、めくるめく、官能とエロスとサディスティックの限りを尽くした、調教シナリオがスタートした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 画面を見つめる要の顔が、密以上に無表情になった。
 指だけ、ただ、黙々と動かす。
 ピコピコ・・・。
 大人の玩具が、次から次に手に入る。
 ありとあらゆる、あまりに酷くエロい体位が、選択できた。
 結人の喘ぎ声と、悲鳴と、涙と、神無理事長の勝ち誇った笑い声が、飛び交い続ける。
 あらゆる場所、あらゆるシチュエーションで、結人を犯しまくり、調教し続ける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 とりあえず、最後まで進め、クリアーはしてみた。
 結人の調教が、完了した・・・。
 結人は、エロい奴隷になった・・・。
 でも、それが、神無理事長ルートでは、グッドエンディングだった・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 その後しばらく、打ち寄せる激しい罪悪感に襲われ、要は結人を、直視できなくなった。
「要さん?」
「結人・・・。結人のプリンは冷蔵庫にあるから、勝手に食べてていいから、汚れたオレを、しばらく、見つめないでー!!!」
 要はリアルで、10万のダメージを受けた。
 要は瀕死になった・・・。

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 2

朝霧密の場合 ~選択攻めキャラ 香守誠志~

 ピコピコ・・・。
 密は、ゲームをスタートしてみた。
「誠志と結人をくっつけるとか、むかつくけど・・・」
 選択キャラ誠志が、中庭のベンチにいた結人を、見つけた。
 結人が、無邪気に、『誠志』に向かって笑いかける。
 満面の笑みで、ぴょこぴょこ両手を、『誠志』に向かって振っている。
「むかつく・・・」
 密のつぶやきが、低くもれ出ていく。
 選択肢が、現れた。

『1 とりあえず、「悪い子だな」と言って、結人の下半身をまさぐる』
『2 とりあえず、「お仕置きだ」と言って、結人を押し倒し、服を脱がせて羞恥プレイする』
『3 とりあえず、「お預けだ」と言って、結人の体中をさんざん攻めて乱した後、放置プレイをする』

 いきなり、学校の中庭のベンチでの、エロ行為イベント発生。
 やらない選択肢は、ない。
 まだ、最初の選択肢なのに・・・。
 しかも、これで、『とりあえず』・・・。

 密が、固まった。

「選択肢が、ひどすぎる。俺は結人に、ひどいことしたくない。できない。嫌われる」

 密は選択肢を選べず、ゲーム最初で、リタイア・・・。

結人総受けBLゲーム(プレイ編) 1

番外編のカテゴリ『今日は楽しいエイプリルフール』の2話で出てきた、ウソ企画。

散らされた花の行方の、結人総受けBLゲーム発売!!

これを、今回の番外編で、実現してみましたwww



日向結人総受けBLゲーム
『散らされた花の行方~俺だけの結人の愛し方~』
の、発売前テスト版を、攻めキャラたちにやらせてみましたo(⌒0⌒)o
あえて、自分とは対極にいる、違ったタイプのキャラに。


作者より、攻めキャラに説明↓
 スタートボタンを押すと、攻め(自分の操作)キャラ選択画面になり、
 美麗イラスト(結人との私服デートシーン)を背景に、
 各攻めキャラ紹介が、表示されます。
 それを、各自、選んでみましょう。

 条件は、絶対に、自分では選ばないキャラを、選ぶこと!

では、スタート!

now loading・・・

今日は楽しいエイプリルフール 4

 今日は楽しいエイプリルフール☆
 さらに難易度をあげて、試してみた。


 作者が、今度は、誠志の部屋を訪ねてみた。
「誠志ー。結人がね、『誠志さんのことが、おれ・・・好きです・・・///』ってよ」
「・・・それで?お前はどうしたいんだ?」
 めっちゃ冷たい目で見られた。
 おまけに、やり返された。
「作者のパソコンに、香守誠志特製ウィルスを入れておいた。明日からのブログ更新はできないな。読者に土下座してこい」

 エイプリルフールは、相手を間違えないように、ウソをつきましょうね、というお話。

今日は楽しいエイプリルフール 3

 今日は楽しいエイプリルフール☆
 だませないと思うけど、試してみた

 作者が、にこにこと、人の悪そうな笑顔で、寮の要の部屋を訪れた。
「要ー、結人にね、ネコ耳つけてみたよ。見たくない?」
「結人がネコ耳とか、絶対、かわいい!萌え死ねる!」
「でしょー?」
「ああ。そんなウソなら、付き合ってもいいぜ」
 やっぱり、要は、だまされないみたいだ。
 でも、ウソと分かってて、悪ノリしてくれたので、答えを教えてあげた。
「あ、結人の頭に、本当に接着剤でネコ耳つけたから、今頃、泣いてると思うよ」
「何やってんだ、テメェは!結人、待ってて!」
 要は、猛ダッシュで、行ってしまった。

今日は楽しいエイプリルフール 2

 今日は楽しいエイプリルフール☆
 こっちも、だましてみた。


「密、ここにおったんか!たいへんやで!ビッグニュースや!」
「泉介。なんだ?」
 密の姿を見つけると、泉介は教室の扉を、両手で勢いよく開けた。
 そして、慌てて走ってきたためきれている息を整える暇も惜しくて、一気にしゃべりだした。
「作者に聞いたんや!お、驚くで!」
「だから、なんだ?」
「なんとや!4月53日に、日向結人総受けのゲームが、PSK(プレイしてみたい気がする)ソフトとしてでるんや!」
「?!」
「しかも、画期的なことに、このゲーム、通常のBLゲームと違って、攻略相手は結人しかおらへんのやけど、最初に選択できるキャラが、攻めキャラ総出演らしいで!」
「どういうことだ?」
「結人の相手を、最初に選択できるってことや!つまりや、会長はんなら甘いこと言って、副会長はんなら鬼畜なこと言って、結人を落としていくゲームなんや!」
「俺も選択できるのか?」
「そうや!」
「いくらだ?」
「通常版は、4980円!初回限定予約特典版は、7980円や!」
「高い・・・。特典は何がついているんだ?」
「それがすごいのや。聞いて驚けや!
 『結人が歌うOP曲ー空の下にいるよー
    ~明徳学園生徒会執行部 学園祭出し物バンドヴァージョン』
 『結人が考えた人物相関図』
 『結人の添い寝抱き枕~裏はエロエロ仕様~』
 『結人の衣装が変わる、ちょっとエッチなプロダクトコード』
 『結人に挿入できる?!フィギア 結人+ランダム封入攻めキャラ1体』
 『会長と副会長が本気ではもったED曲~散花ーさんかー
    ~in明徳学園 音楽室バトル編』
 『誠志の謎がついに分かる?!誠志が描いたメ○○○なイラスト入りポストカード』
の豪華7特典や!」
「誠志のはいらない。でも、他のはほしい」
「せやろ?『結人が考えた人物相関図』なんて、結人がオレらをどう思ってるかが、分かるんやで!」
「泉介。ゲーム代、半分ずつ出さないか?」
「よっしゃ!密なら、そういってくれると信じてたで!予約行くでー!」
「ああ」

今日は楽しいエイプリルフール 1

エイプリルフールは、ウソをついていい日♪
なので、うちの子たち(キャラたち)を、だましてみました♪( ̄▽ ̄)ノ"

作者のドS心に火をつけてみましたwww


『今日は楽しいエイプリルフール』

 今日は、楽しいエイプリルフール☆
 なので、まずは、ここにしかけよう。


「要さん、ひどい!おれ、要さんがそんな人だなんて、思わなかったです!」
「ゆ、結人?どうしたの?」
 結人が、バンとドアを開け放って、生徒会室に入ってきたかと思うと、顔を真っ赤にして、ぷるぷる震えながら、怒りだした。
 要にとって、結人が怒っても怖くはないし、小刻みに震えて怒る結人も、それはそれでかわいいだったが、さすがに結人に嫌われるのは、胸が痛い。
 要はとりあえずの事情を、結人に聞いてみた。
 すると、
「作者(おかあさん)に聞いたんです!おれの・・・」
「おれの?」
「おれの身長がちぢんでるのは、要さんのせいだって!」
「・・・・・えっと・・・結人?どういうことかな?オレ、何もしてないよ?」
「おれの最初の設定だと、もっと身長が高かったのに、こんなにちぢんだのは、ちぢんだのは!」
 結人が小さな両手のこぶしを、ぷるぷる震わせながら、要に詰め寄った。
「要さんがいっぱい、おれの頭をなでたからだって!」
「・・・・・えっと、結人、あのね」
「おれ、おっきくなりたいのに、小さいのいやなのに。要さんや密より、大きくなりたいのに、おれ、どんどんちぢんでます!要さん、ひどい!」
「結人、落ち着いてね」
 要は結人の細い両肩に、優しく手を置いた。
 結人は、ふしゅーっと、かわいく威嚇する子猫みたいになっていた。
 大きな瞳を涙目にさせて、感情をあらわに、必死にうったえている。
 だから、要は、結人に届くように、ゆっくりゆっくり、話し出した。
「結人、今日が何の日か、知ってるかな?」
「春休みです!何もない日です!」
「うん、そうなんだけど。えっとね、今日は、4月1日だから、エイプリルフールって言って、ウソついてもいい日、なんだよ」
「・・・・・え・・・・?」
「結人、だまされたんだよ、作者に。頭なでても、人間は縮まないから」
「・・・・・・・・・・・え?」
「理事長並みに、ダメな大人だよな。あとで、オレがちゃんとしばいとくから、ごめんね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
 結人の頭上に、???が、たくさん浮かんだ。
 そして、おバカだと思っている自分の頭が、やっとどういうことなのか理解しだしたら、結人の顔は、急激に赤くなった。
「お・・・おれ・・・・だまされて・・・」
「うん。ちゃんと、結人のこと、見ててあげれなくて、ごめんね」
 ぼふっと、結人の顔が炎上した。
 勝手にだまされて、信用していた要に一人で怒って、それなのに、優しく謝られている恥ずかしさに。
「か、かなめさん、おれ・・・」
「結人、大丈夫だからね。あ、一緒にケーキでも食べる?差し入れがあるよ♪」
「お、お、お、おれ・・・・・・・ごめんなさいーーーーーー!!」
「結人?!」
 結人は、脱兎のごとく、逃げ出した。
「結人!怒ってないから、待って!走ったら危ないよ!」
 要も、結人を追いかけて、廊下を走り出した。
 そして、とりあえず、捕獲した。
 細い腰を抱きかかえられた結人は、両足を振って、ばたばたしていた。