生徒会室にいた結人は、密や泉介たちと話していたが、急に要に質問してきた。
「要さんって、香守先輩とつきあい長いんですよね?」
「ん?まあ、そうだな。子供のころからだしな」
「じゃあ、香守先輩の意外な一面とか、知ってますか?今、みんなで、香守先輩って隙がないなぁって話してて」
「んー。そーだなぁ」
あの香守誠志の、意外な一面。
かわいくて、大好きな結人の質問だ。
結人が大満足できることを、教えてあげたい。
親友誠志の恥が、世界中にばれようとも。
ということで、要は少し考えたが、思いついたのか、明るく言い放った。
「あ、あった、あった!誠志ってああ見えて、絵を描かせると意外と、メ」
「要・・・、何を言おうとしている?」
タイミングよく生徒会室のドアが開き、入ってきた誠志が、要の頭をつかみ、ギリッと力を入れた。
「いででで!誠志、頭がい骨割れる!」
「二度と口がきけないようにしてやろうか?」
「誠志、ギブギブ!」
要が悲鳴を上げるのを見ながら、結人がきょとんとしながら、つぶやいた。
「め?」
答えを求めるように、密と泉介を見たが、
「麺?」
「メロン?」
それ以外の答えは、返ってこなかった。
香守誠志の謎が、一つ増えた。
絵が、メ・・・。
かなんさん、正解!!
って、答えを教えたこと、誠志には内緒ですよ☆
私の頭蓋骨が割られますwww
でも、誠志が描くメ・・・なイラスト、どんなだろうwww