2015年12月27日

ホワイトデー企画(誠志×結人) 3

「・・・え?」
 自分の鼻先とメガネを触っていた結人が、そう小さく呟いたら、誠志の指先に、急にあごをつかまれ、くいっと上を向かされた。
(あ・・・キス・・・される・・・)
 そう思ったけれど、結人はなんだか顔をそらせなくて、視線を泳がせながら、ゆっくりまぶたを閉じた。
 いつもと違いすぎる素直な結人を、誠志はジッと見ていたが、結人の鼻にかかっている眼鏡の位置を少し直して、結人を焦らすと、困りだした結人の唇に、唇を重ねた。
 結人が応じるように、細かくぷるぷると震えながらも、一生懸命に背伸びをした。
「・・・ん・・・」
 誠志の制服のシャツをつかんで、誠志に体重を預けて、体を支えながらのキスは、そう深くならずに、ゆっくり離された。
 誠志に、こんな風な優しいキスをされると、なんだか恥ずかしかった。
 メガネをかけていない、いつもと違う誠志の瞳に、なんだかどきどきした。
(・・・かがみせんぱいの、ひとみ・・・きれい・・・)
 結人は、火照っていく顔を隠すように、うつむいた。
 でも、その場から動けなかった。
 誠志の制服のシャツを、きゅっとつかんだままだった。
「今日は、逃げないんだな?」
「・・・だって・・・おれ・・・」
 なんか、変だった。
 誠志が相手なのに、怖くなかった。
 むしろ・・・うれしいような・・・。
 誠志にキスされたことが・・・。
(どうしたんだろう・・・、おれ・・・。また・・・・へん・・・)
「逃げないならヤるが、どうする気だ?」
「そ、そんなこと・・・いわれても・・・おれ・・・」
 気が付けば、さっきまで重なり合っていた結人の唇を、誠志の親指の腹で、ゆっくりなぞられていた。
 自分の唇の柔らかさが、自分でもわかってしまう感覚。
 誠志の男らしい指先と、大きな手が、触れてくれている不思議な圧力。
 それだけの動きなのに、心地よい感覚を、全身で覚えてしまっていた。
 もっといっぱい、触ってほしいような・・・。
 もっと、違うところも、いっぱい、触ってほしいような・・・。
 だから、結人は、わけがわからないまま、真っ赤な顔で、こくんと頷いていた。
 逃げないから・・・してほしい気持ちを、口にできないから、頷いて伝えた。
「了承したわけか?」
 疑問形で言ったが、誠志は結人が何かを言う前に、その唇を、もう一度奪った。
 今度は、深く、舌を入れて、中まで味わうように。
 結人は、とろっとしていく瞳を、ゆっくりと閉じた。
 生徒会室のソファーに押し倒されているのに、自然に受け入れていた。
 そんな、自分の腕の中にいる結人を見て、誠志が満足そうに、薄く笑った。

(要、逃げたお前が悪い。日向は、もらっておくからな)


この記事へのコメント
かなんさんへ

結人、ショタ受け苦手なかなんさんにも、好かれて、
うれしいです(^▽^*)♪
結人は、小さいかわいいだけど、
ショタショタ感より、小動物系のかわいさを持った、
でも、ちゃんと男の子らしさもある感じで、
更に、暗い過去を持ってるから、芯はしっかりした大人な
所もある、って感じで書くのを心かけているので、
それが、かなんさんにも伝わったからだと、うれしいですo(⌒0⌒)o
そして、どのキャラよりも身長を何センチにするか迷うキャラですねwww
Posted by ちぃ at 2016年01月08日 02:55
やっぱり結人はショタ受け苦手でも好きになれる何かがありますねぇ
Posted by かなん at 2016年01月07日 23:13
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