2016年01月05日

五十嵐大 リターンズ 2

「あれ?大ちゃんだ」
「ゆ、結人・・・?」
 結人は、拍子抜けするほど、簡単に見つかった。
 結人は、結人が通う明徳学園の中庭の芝生の上に座って、何もつけていない食パンに、かじりついていた。
 のほほんとしていた。
 おひさまポカポカが、とっても似あうかわいさだった。
 そして今は、大の突然の出現に、大きな目をくりくりさせて、きょとんとしていた。
 結人に、着衣の乱れはない!
 顔をほてらせてたりしない!
 何かあった感じでも、ない!
 大は、ほっと息を吐いたが、いや!と思い直した。
 だってここは、エロの巣窟!
 俺が奪うはずだった、俺の結人の処女を奪った奴が、いるところじゃぁぁぁぁぁ!!!
「大ちゃん?」
「結人!!大丈夫か?!何があったんだ!!携帯がつながらなくなって心配したんだぞ!!」
 がしっと、結人の細い両肩をつかむと、結人はびっくりしていたが、「あのね」と、相変わらず下半身に響く萌えまくれる声で、お答えをいって下さった。
「おれの携帯、なくなったの。そしたら要さんが、新しい携帯をくれたんだけど、えっと・・・防犯上?だったかな、危ないから電話番号とアドレス、新しくするねって。だから、大ちゃんの連絡先もわからなくなって」
 ごめんねと、上目づかいで見られた日には、何もかも許せてしまう。
 ああ、今日もかわいいよ。
 俺の心は、囚われたままさ。
 大は結人の新しい携帯に、自分のアドレスを勝手に登録した。
 これで、第一目的は果たした。
 だから、第二目的を遂行するために、動いた。
 それは・・・、
「もちろん、結人を食べることさ!俺のテクニックで、メロメロンにして、ここから連れ出してあげるよ!」
 結人と連絡が取れなくなるなんて、もう嫌だ!
 死んじゃう!
 悲しみの海で、おぼれ死んじゃう!
 なにより、こんな危険な場所に、一秒でもかわいい結人を、置いておけるものか!
 大は、結人の股間に、手を伸ばした。
「だ、だいちゃん!い、いきなり・・・なに・・・・・・や・・・」
 結人が抵抗するように、大の手の進入を阻むように足を閉じるが、かまわず、大は手をさらに奥へと差し込み、結人のモノに触れた。
 告白は前にした!
 なので、今度は、体に告白する!
 と言ったのに、結人ったら、
「だいちゃん、だれに告白したの?」
 そんなことをおっしゃる。
 つ、伝わっていない・・・・。
 大は、がっくしと両肩を落として、いじけた。
 結人だよ、結人!この目の前にいる、俺の天使にだよぉーーー!!
 そりゃ、前は告白したのに、結人はわかってくれずに、体を先にいただこうとしたら、結人のモノが立たなくて、男としてテクニックのなさに、ショックを受けたさ。
 けど・・・!
 大は、猛然と、結人を触りまくる手を動かした。
「ぬおぉぉぉぉぉ!!」
「・・・だ・・・だい・・・・ちゃ・・・ん・・・・・・・・だ・・・め・・・・」
 よし!!
 今度は、結人、感じてる!
 固くなってきてる!
 俺様、男のプライド回復!!
 ああ、結人が結人が結人が、俺の子猫ちゃんが、俺の腕の中で、顔を火照らせてる。
 はぁはぁと苦しげに呼吸をする、開いた口と、薄桃色の唇に誘われるように、大は結人の小さな顔に、自分の顔を近づけていった。
 唇さんまで、あとちょっと・・・。
 愛しの結人との、大のファーストキス体験に、大の胸が、期待と興奮と欲望で、ドキドキドキドキバクバクバクバク、激しく鳴り響いた。
 毎日、夢に見ていた、毎日、妄想していた瞬間まで、あと少し・・・。

posted by ちぃ at 01:15| Comment(0) | 【小説】五十嵐大 リターンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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