2016年01月07日

要がお酒を飲むとどうなる? 3

 スイッチの切り替えが異常に速い要に、どう接していいか分からず、結人は手を伸ばして、ヘルプを求めた。
「か、香守先輩、密、泉介。たすけて。おれ、どうしたらいいか」
「ん?誠志ちゃんが、いるじゃんか」
 結人の視線をおった要が、誠志の姿を見つけ、獲物を狩るハンターの目をした。
 その瞳の異様な輝きに、過去のいやーな経験を思い出し、誠志はきびすを返して、部屋を出ようとした。
 が、
「誠志。オレから逃げられるとでも、思ってんのかよ!!」
 ツンツンしだした要が、ガッと誠志の首に腕を回して、誠志を拘束した。
 要は普段は、傷つけるのが怖くて、本気を出さないが、逆に遠慮を失ったら、破壊系最強男に、誰も敵わない。
 誠志でも、勝てない。
 要が首にかけたホールドは、簡単にはとけない。
 首の骨がギリギリ鳴って、苦しい。
「要、離せ・・・」
「やーら。オレ、誠志も好きだもん。結人と違う、好き。誠志はオレの、相棒だ。オレのだ」
 デレた。
 王様モードプラスで、デレた。
 けど、すぐ、攻めモードに入った。
「誠志ちゃーん、お前って、首、太いよな」
 攻めスイッチが入っている要が、変な笑いをしながら、誠志の首筋に、舌先をつけた。
「か、要さん?」
 要が誠志を、ヤる気なのか?!
 要×誠志が起きるのか?!
 そんな驚きで混乱するみんなをよそに、要は暴走を続けた。
「誠志ってさ、いい体してるよな。オレより、体格いいんだよな。背もオレより高いし、声もオレより低いし、なんかオレより、男ポイントに恵まれてて・・・・・・ムカツク!!ガブ!!」
 要が誠志の首に、噛み付いた。
 それはも、ガブリと、遠慮なく。
「要、噛むな!」
「やら!!ガブガブガブ!」
 要は、甘えた子供のような、ツンツンモードだった。
 容赦なく噛み付く要の頭に手を押し当てて、誠志は無理やり引きはがそうとするが、要は、カメかスッポンにでもなったかのように、噛み付いて離れない。
 そのまま、今度は、ツン全開になった。
「テメェには、たまには、お仕置きが必要なんだよ!ガブ!」
「要、いい加減にしろ」
 要&誠志の、いつものじゃれあいが始まったのか、それとも、攻め×攻めな状態なのか、理解が追いつかない結人たちをよそに、二人のとっくみあいが開始された。

 けれど、これは、要の酔っ払いモードの中盤戦・・・。
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