2016年01月15日

要と結人の交換日記 4

 幸せいっぱいで、交換日記の結人のページを、にこにこしながら、要が見えていたら、突然、白が黒になった。
 真っ黒に。
 白い紙が、真っ黒に。
「・・・気色悪い」
 そんな声が聞こえてきた。
 見上げたら、誠志が、インクのビンを逆さまにして、日記を汚していやがった。
 不機嫌な顔で。
 幸せオーラをまき散らして、生徒会室の空気を、ピンク色に染めていた要に、誠志がキレていた。
 氷山よりも、冷たく鋭い、凍える瞳で。
 けれど、それを、一瞬で溶かすほどの炎が、要の瞳に燃え広がった。
 結人との幸せな時間を、壊しやがった・・・。
 いや、何より・・・結人が要へと一生懸命に書いてくれた、大切な宝物を、壊しやがった。
 結人の努力を、潰すヤツは・・・ぶち殺す。
「・・・誠志、テメェ・・・覚悟はできてんだろうな?!歯ぁ、食いしばれ・・・!!」
「うるさい。黙って、さっさと仕事しろ。気持ちが悪い」
「・・・ゆるさねぇからな!!」
「だったら、どうするというんだ?」
 生徒会室が、一気に殺気立った。
 明徳学園最強の二人によって。
 そして、戦いの火ぶたは、切って落とされた。
 ピンク色だった生徒会室は、真っ赤に変わった。
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