2016年01月21日

誠志君がお仕置きされます(性愛が生む涙の後の話) 2

「沙希、悪いが、お前の知らない事情が」
 言いかけた誠志ののど元に、いつの間にか走り寄っていた沙希のナイフが、押し当てられた。
 しかも、高身長の誠志の胸倉を、つかんでいる。
「・・・黙れ。クソ兄貴が。私より先に、要様をやりやがって・・・」
 下から誠志を睨み付ける沙希の様子が、一変していた。
「お!久しぶりに見たな。キレ沙希。誠志、こうなった沙希は、止まらないぜ」
 おかしそうに笑う要は、
「そんじゃ、お二人さん、ごゆっくりー」
 そう言って、手を振って出て行こうとしたが、その襟首を、誠志に鷲掴みにされた。
「待て、要。おい、沙希。俺だけを怒っているが、要は、お前の2条件を、とっくに破っているぞ。こいつは、お前の嫌いな愛のないセックスをやっている。しかも、両手指じゃ足りないほどの回数をな」
(誠志!お前、何、オレを巻き込んでんだよ!)
 要が声をひそめて、誠志に叫んだ。
(沙希をおさえられるのは、同じ破壊系の要だけだからな)
(いやいや、オレ、沙希を殴ったりできねぇよ。しかも、理事長のこと、ばらしてんじゃねぇよ。オレがなんで、黙ってたと思ってんだ。爆弾娘に話したら、何するかわかんねぇだろが!理事長のところに、突進していくぞ!)
(名前を出さなければ、誰かまでは特定できはしない)
(テメェへのお仕置きなんだから、テメェだけで受けろ)
 そこまで言った瞬間、顔を寄せて話していた要と誠志は、とっさに顔を、のけぞらせた。
 二人の間を、破壊の力で強化された沙希のナイフが、剛速球で通過した。
「お兄様、要様。無理やりセックスをやったやられたのお二人なのに、どうしてそんなに、仲良し距離なんですの?私だけのけものだなんて、ひどいですわ。私も混ぜて下さらないと、寂しいですわ」
「さ、沙希・・・」
 沙希が、ものすごいオーラを放ちながら、両手に、持てるだけのナイフを持って、かまえていた。
「私だって、お兄様と一緒に、要様と3Pしたいですわー!」
 沙希が叫んだ瞬間、沙希の能力が爆発し、窓という窓が割れ、要のマンションに嵐が起きた。

 ちなみに、沙希のいう3Pは、S属性の香守兄妹で、要を攻めるの意味。


「わ!!」
 10階の部屋で寝ていた結人が、下からの衝撃で、ベッドからころんと、転がり落ちた。
「え・・・。な・・・に・・・?」
 続けて、ドンドンドンと激しくなる破壊音の連続に、結人は、ベッドのふちから、頭だけをのぞかせ、びくびくと震えた。


「今日のお兄様のパンツの色は、濃紺ですのね。さすが、お兄様。セクシーですわ」
 沙希は、愛用のエロ手帳に、先ほど調べた、要と誠志のパンツの色と形を、細かく書き込んだ。
 キレモードに入った沙希は、激しすぎる破壊音に助けに入った要の秘書たちもぶちのめし、沙希が大好きなイケメン要&誠志の二人の服をむき、さんざんセクハラして、ようやく気持ちが落ち着いたようだ。
 今は、押し倒した要と誠志の上に、かわいく座っている。
「要様、お兄様、私、のどが渇いてしまいましたわ。お茶にいたしましょう。私、おいしいお菓子を持ってまいりましたの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「イケメン二人にかしずかれる、午後3時のお茶会。きっと、ステキな時間になりますわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あれ?どうなさいましたの?かーなーめーさーまー?おーにーいーさーまー?」
 ツンツンとつついてみても、要も誠志も、起き上がらなかった。
「んーと、これは」
 沙希は、美少女らしく小首をかしげてから、答えを思いついた。
「私の大好きなイケメン二人が動けないということは、私がお二人のために選んだ、過激パンツを、はかせてもいいということですわね」
 沙希は早速、なんの事態を想定して持ち歩いているのか、鞄から、布面積がほとんどない男性用エロ下着を、楽しそうに取り出し始めた。
 そんな、ものすごく楽しそうな沙希に見つからないように、要と誠志が、ごそっと動いた。
(・・・おい、誠志)
(ああ・・・)
(生きてるか?)
(なんとかな・・・)
(逃げるぞ)
(分かっている。・・・まったく。要、お前が、沙希を連れてくるからだ)
(テメェが、エロく育てるから、悪いんだろうが)
(あれは、勝手に育った)
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