2015年12月23日

第17話時点、人気投票1位ご褒美(結人)

第17話時点、人気投票1位ご褒美(結人)


人気投票1位ご褒美小説です♪
今回は、17話終了時点で、1位だった結人へのご褒美です☆



「ゆーいと、考え込んで、どうしたんだ?」
「あ、要さん。あのね、これ、お母さん(作者)からもらったんです」
「ん?なになに?」
 考え事をしていた結人が持っていた白い紙を、要は読み上げた。
「えーと、『第17話終了時点、人気投票1位おめでとう!ご褒美です♪このチケットはどんな願いも叶えます~作者より~』か」
 読んだ瞬間、要の顔がパァっと輝いた。
 結人を抱きしめ、ほっぺ同士をくっつけて、なでなでした。
「そっかぁ!結人、人気投票、1位だったもんな!おめでとー。結人、本編で、いっぱいがんばったもんな!」
「えへへ」
 結人は、むにむにされるほっぺたを、くすぐったそうにしながらも、照れたように、笑った。
 ほめられて、うれしそうだった。
 だけど、同時に、結人は困ってもいた。
「でも、おれ、ほしいものとかないし、どうしたらいいのかなって思って」
「遠慮しないで、贅沢したらいいよ」
「ぜいたく・・・。お昼ごはんの食パン、1日だけでも、期限きれてないのたべれたらいいなとかですか?」
「結人、期限切れ食べたらダメって言ってるだろう?お腹壊すよ」
「だいじょうぶです!おれ、おなか、強いです!」
「でも、ダーメ」
「えっと、じゃ・・・じゃあ・・・、あ!食パンにたまごをいれたの食べたいって、お願いしたら、ごうかですよね!それにします!」
「それは、オレが今日から叶えるから、もっともーっと、豪華な物にしようね」
「え?えっと、んー。どうしよう」
 結人にとって、期限切れていない食パンに、たまごいれて食べれるなんて、すっごくぜいたくなお願いだと思ったのに、要にもっとといわれる。
 でも、他におねがいが思いつかない。
 結人がまた、頭をひねって考え込んでいると、いつの間にか誠志がやってきた。
 そして、びっくりするようなことを言った。
 結人には、想像もつかなかった二文字を。
「日向、この機会に、童貞でも捨てたらどうだ?」
 ドウテイ ヲ ステル・・・?
「えええええ?!!!」
「誠志!アホか!結人をそそのかすな!」
 要にキレられたが、誠志は特に気にした様子もなく、タバコをふかしながら、さらなる強烈な爆弾を投下してきた。
「日向、挿れる相手がいないなら、要にでも、ヤらせてもらえばいい」
「ええええええ?!!」
「誠志!ぶっ飛ばすぞ!!」
 結人の驚きの声が響き渡る。
 要の声に、怒気が灯る。
 けれど、誠志は、要のこぶしをスッとよけながら、こともなげに語った。
「日向も、ヤる側の気持ちがわかれば、セックスを嫌がらなくなるかもしれないだろう?それに、要なら、あのクソ理事長の太いのを挿れられてるんだ。日向の小さなナニが入らないことはないだろう?」
「誠志ぃ!!オレは受けじゃねぇ!バリバリの攻めだ!」
「どうだか」
「結人、アホ誠志のいうことなんか、真に受けたらだめだぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「結人?どうして、黙ってるのかなぁ?」
 要が嫌な汗をかきながら、考え込むように押し黙っている結人の両肩をつかんだ。
 結人が、かわいいまゆをひそめて、こんな風に何かを考えている時は、天然な間違い方をしていることが、多々ある。
 危険だ。
 結人の童貞も、要の結人への攻めキャラの砦も。
 今すぐに、可及的速やかに、軌道修正をしなければ。
 要は、せきを切ったように、結人に言葉を重ねた。
「結人、初めては大事にしないとね。興味本位でしたら、後で後悔するからね。そういうのは、好きな人としないとね。・・・そう、好きな人と。・・・・・・・・・・好きな・・・人・・・と・・・・」
 結人への説得の言葉を言っていたはずの要の声が、どんどん小さくなっていく。
 そして、落ち込むように、一人、壁に手をついた。
 そんな、要の落ちた肩に、誠志がポンと手をかけた。
 口の端をあげて、楽しそうに薄い笑いを浮かべながら。
「要、複雑そうだな。ああ、なるほど。日向に好かれたいが、好かれたら『好きな人と』となって、お前でヤッてもいいとなるわけか。日向の望みは、なんでも叶えてやるとか言っていたしな」
「・・・ううううう・・・」
 要が答えの出せない葛藤にさいなまれていると、結人が要の顔を、下から覗き込んできた。
 そして、笑顔いっぱいに言った。
 ご褒美のチケットを、要に差し出しながら。
「おれね、これ、要さんにあげます。いつも、要さんにいっぱいもらってばかりだから、要さんがほしいものに使ってください」
「結人・・・」
 結人の笑顔を見ていると、要の中が、ほかほかとあったかくなっていった。
 要はたまらず、結人をぎゅうっと、抱きしめた。
「結人!お前って、どうしてそんなにいい子なんだ!!大好きだよ!」
「か、かなめさん、くすぐったいです」
 結人がうれしそうに首をすぼめ、要が結人をめでまくっていると、大いに水を差す誠志の言葉が降りかかってきた。
「要、日向にそれだけ信じ切った目をされたら、欲望むき出しの願いは、できなくなったな」
 結人は、要になんでも叶うチケットをあげても、自分に変なことをしないと、信じきっている。
 もちろん、欲望直結のエッチなことは、絶対ないと。
 要は、誠志にそこを突かれた。
「うっ!」
「要、せっかく日向を、好きな体位でヤれるチャンスだというのにな。おい、日向。チケットを俺に渡したら、お前を満足させてやるが?」
「だめです。香守先輩は、エッチなことに使うから」
 誠志にビクビクと怯えながらも、きっぱり断った結人を見ながら、誠志は意地悪そうに要に言った。
「ということだ。要、ますます日向に、何もできなくなったな?」
「・・・いいさ。オレは結人のお父さんでいいんだよ・・・。結人のパパにーにだよ。ヤりたくてもヤれない蛇の生殺し状態を選んだんだ。・・・どーせオレには、蛇姉弟京華・京輔が憑りついてんだ・・・」
 部屋の隅っこで、要はいじけだした。
 いいことをしたつもりが、おかしな方に話が進んでいくのに、おたおたしだした結人を背後にして。



おまけ
 前回まで、人気投票1位だったのに、ご褒美チケットをもらえず、結人に同じく手を出せなくていじける密がいたとかいないとか。