2015年12月26日

ひな祭り男祭り開催 1

ひな祭りなので、男だらけで、ひな祭りしますwww


ひな祭り男祭り開催


 今日も、生徒会室に、作者からの指令カードが届いた。

『今日は、3月3日ひな祭りです。
 ヒロイン的存在の結人を、お雛様にしますので、
 お内裏様の一枠をかけて、攻め男達は、戦ってくださいね。

 勝者には、着物で乱れる結人を、プレゼントします』


「・・・て、ええ!?おれ・・・み、乱されるの?」

 結人が、たどたどしくカードを読み上げた途端、男たちはけん制しあうように、互いの瞳を見交わしあった・・・。

 そして、

 その日、生徒会室に、激しい火花が散った。

 男たちの、熱い想いとともに。

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ひな祭り男祭り開催 2

「っても、バトルって何すんだよ?オレ、誠志はともかく、密や泉介を殴るのは抵抗あるな」
 生徒会室のイスに座った要の言葉を聞き、密と泉介も、誠志を見た。
「俺も誠志なら、殴れる。要を殴るのは、嫌だ」
「オレはムリやでぇ。副会長はん殴ったら、後が怖いやんか」
「ほお、お前たちは、俺をなんだと思っているんだ」
 誠志がタバコの煙を吐きながら、眼鏡の奥から鋭い眼光を向けてきた。
「オ、オレは、殴らへんゆうとるやないですかー」
 泉介が、要の後ろに慌てて逃げた。
 要は「だいじょうぶ」と、泉介の頭をポンポンと叩いてから、さてと呟いた。
「で、どーする?じゃんけんでもするか?」
「ガキか・・・」
 呆れる誠志に、要はニヤッと笑って返した。
「オレは、結人がかかってるなら、じゃんけんだって負けないぜ」
「なにを、無駄にいい顔して見せている。バカか」
「じゃあ、どうすんだよ、誠志。オレが本気でやったら、骨の一本じゃすまなねぇだろ」
「日向に決めさせればいいことだろう?賞品は日向だ」
「え?おれですか?」
 突然話題をふられ、結人がきょとんとしながら、自分を指さした。
 その指を、誠志はなぜか握って、話を進めた。
「香守先輩?」
「時間は、1時間といったところか。その時に、日向を一番満足させられた奴でどうだ?」
「お!オレそれならええで!先輩らには、普通にやっても勝てへんもん」
「泉介は乗り気だな。要と密はどうする?」
「いいぜ。平和的だしな。結人を怖がらせなくてすむ」
「要がいいなら、俺もいい」
 全員が了承したところで、1時間後の為に、一時解散となった。
 結人は、笑顔で「いってらっしゃーい」と手をふったが、自分と一緒に残っている誠志を不思議に思って、聞いてみた。
「香守先輩は、いかないんですか?」
「1時間あれば、お前の足腰が立たなくなるまで、十分に満足させられるな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え・・・・?」
 結人の笑顔が、ぴきーんと、凍りついた。
 誠志がタバコを持つのとは反対の手に視線を落とせば、さっき誠志に指をつかまれたままになっていた。
(・・・・・つ・・・・・つかまってる!!)
 結人があわてて、バタバタ動いたけれど、誠志の手から、まったく逃げられない。
 状況を理解して、誠志をこわごわと見上げれば、タバコを吸う口元は、うっすらと笑っていた。
「さて、1時間でお前は、何回イくかな」
「ちょ、ちょっ、かがみせんぱい、まって・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ・・・・・・・!」
 二人っきりの生徒会室に、結人の甲高い声が響いた。

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ひな祭り男祭り開催 3

「結人ー。そないゼェゼェいって、どないしたんや?」
 1時間後に生徒会室に戻ってきた泉介は、床に座り込んで、荒い呼吸を繰り返している結人を見つけた。
「な、なんでも・・・ないよ。せんすけ・・・」
「なんや、目もウルウルーしてるで?」
「ちょ、ちょっとね・・・」
 泉介は、まったく意味が分からず、要と密を見てみれば、二人ともムスッとしていた。
「なんやなんや?」
「俺が、あっちで日向を満足させたことが、気に食わないんだろう」
「あっちって、なんや?副会長はん」
 結人に手を出されて機嫌が悪くなっている二人と、???な泉介をおかしそうに笑う誠志が、進まない状況を進行させた。
「それで?お前たちは、日向を満足させるのに、何を持ってきたんだ?」
 その言葉を待っていたかのように、生徒会室の扉が、前触れもなく、ガラッと開いた。
「僕の特製媚薬セットですよ。日向君、これで君を満足させてあげますね」
「いやいや、私の調教玩具セットのほうが、お好みだろう?」
 笑うダメな大人二人・・・黒崎と神無理事長が、そこにいた。
 結人に使わせられない、怪しいブツを手にしたヤツラが・・・。
 不機嫌だった要の血管が、ついに、ブツッと音を立てて切れた。
「お前らは暇なのか?!ってか、なんでいる?!どこで情報仕入れやがった!!しかも何もってきやがった!!神聖な学生の空間と結人が汚れるだろうが!!出てけ!!ってか、死ね!!」
 要はダメな大人二人を蹴りだすと、腹立たしげに生徒会室の鍵を閉めた。
「ったく・・・!」
 イライラしながら振り返ってみると、そこには、要の怒りを一瞬でデレデレの笑顔に変える結人の、かわいい姿があった。
 結人は、頬袋をパンパンにして、泉介が焼いたたこ焼きを、泉介に食べさせてもらっていた。
「おいしー」
「せやろ?」
 得意げになっている泉介を押しのけて、要も結人ために作ってきた、結人の好物の猫型ハンバーグを切り分けて、結人の口元に持って行ってやった。
「ゆーいと。あーん」
「ぱく」
「おいしい?」
「はい!要さんのごはん、いつもおいしいです」
 にこにこと笑う結人に、デレ笑いながら、要と泉介は交代で食べさせていたが、密はその様子を黙って見ていた。
「なんだ、密。ずっと黙っているが、何ももってきていないのか?」
 近くにいた誠志が声をかけると、密が、「俺は・・・」と口ごもった。
「戦線離脱か?まあ、お前が、気の利いたことができるとは思わないが」
「俺は・・・」
 密は、無表情のまま、結人に近づいて行った。
 そして、おずおずと、片手を出した。
 結人が受けるように出した両手の上に、密は、小さなカップを置いた。
 それは、
「あ、学食のプリンだ」
 結人が呟いた通り、見慣れた学食のプリンだった。
「俺は・・・結人がほしがる物がわからないから・・・」
 密が無表情のまま、しゅんとなった。
「密・・・」
 結人は、うつむく密の頬に、手を一生懸命伸ばして、ふれた。
 そして、笑って見せた。
「おれ、学食のプリン、すきだよ。ありがとう」
「結人・・・」
 密も、笑いかけてくれる結人に手を伸ばしかけた時、それをわざと邪魔するように、誠志が声をかけてきた。
「お前たちは、揃いもそろって、日向に食べさせることしか考えてないのか?」
 そういわれてもと、要、泉介、密が、誰からともなく、声をそろえて言った。
「結人、食べるの大好きだから」
と。
「まあ、確かにな・・・」
 結人はいつでも、その薄い腹や、細い腰のどこに入っていくのか、謎なほど食べる。
 結人を満足させるいい方法と、言えるかもしれない。
「それで?日向は決めたのか?性欲か、食欲か?」
「ええ?!香守先輩、その二つできめるんですか?」
「こら、誠志。結人がびっくりしてんだろうが」
 驚いて目をくりくりさせる結人の頭を、要はなでなでしながら、結人に微笑みかけた。
「結人は、ハンバーグ好きだもんな?」
「会長はん、抜けがけはあかんで。結人は、オレのたこ焼き、好きやもんな?」
「・・・俺の・・・プリン」
「十分、感じさせてやっただろう?食欲じゃ、性欲には勝てないからな」
「え?え?え?えっとぉ」
「ハンバーグだよね」
「泉介オリジナルたこ焼きや」
「・・・プリン」
「忘れたなら、もう一度、その体で試すか?」
「あの、おれ、その、あの・・・」
 みんなに詰め寄られ、結人は泣きそうになった。
 というか、泣いた。
「結人?!」
「お、おれ・・・みんな、おれのこと考えてしてくれたのに・・・だれか一人をえらぶなんて」
「結人・・・」
「おれ、わかんない!う、うわーん!作者(おかあさーん)、たすけてー」
 結人は泣きながら、走って行ってしまった。

 残され、呆然とする攻め男たちの手元に、一枚のカードが降ってきた。

『結人泣かせたから、みんな失格ね。
 勝手にさかって、反省してなさい♪』


 ひな祭りは、何事もなく終わるようだ。

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