2015年12月30日

4月5日要お誕生日小説 1

4月5日は、九条要君のお誕生日です♪
なので、そのお祝い小説です\(⌒▽⌒)/

要が18歳になった時という、未来設定なので、
要が前髪を切っていたり、
結人と何か約束をしていたり、
要が結人に、甘えた感じがありますが、
気にせず楽しんでもらえたらうれしいです☆


『4月5日要お誕生日小説』


 4月5日、九条要の誕生日。
 それは、多くの人間にとって、意味のある日になる。
 良くも悪くも・・・。


 要は、九条家に戻ってきていた。
 本当は、誕生日くらい、結人と二人っきりで、ゆっくりと過ごしたいと思う。
 ラブラブしたい。
 いちゃいちゃしたい。
 結人を甘やかして、かわいがり尽くしたい。
 なでて、愛でて、抱きしめて、ちょっとくすぐって、かわいい笑顔を見たい。
 でも、そうもいかないのだ。
 要の誕生日は、顔見せの日なのだ。
 九条家の後継者として、つながりを持った人間たちに、要の存在を、要の能力を、要が生存していることを示す日なのだ。
 力を持たない総代の元に、力を持った子供として生まれた日は、特別な意味を持っているのだ。
 九条家の世継ぎが、生まれた。
 正妻の子が、権力を失った。
 権力者たちが、要につくのがいいか、敵対するのがいいか決めた。
 そして、多くの敵が生まれた。
 そんな日。
 そして今年は、特に意味がある。
 要が、18歳の誕生日を迎えたから。
 正式に、結婚できる歳になったから。
 要の自由は、結婚するまでと、総代と約束している。
 故に、九条家に帰ってきた途端、九条家後継者の要との婚姻を望む各家の女性たちが、ずっと、どこに行くにも要に引っ付いて回っていた。
「・・・めんどくさ・・・」
 要は一人、そう呟いた。
 一通りの顔見せは済ませたし、億劫だし、憂鬱になるし、面倒くさかったので、要は九条本邸から抜け出し、九条家がある山の中で、一人寝転び、空を見上げていた。
 夜になったら、また、会食やらなにやらあるため、それまでに戻らないといけないが、つかの間の休息に、ぼんやりしていた。
(結人は今頃、何してるかなぁ。ちゃんと、メシ食ったかな。帰ったら、ケーキ作って、一緒に食べようかな。結人の好きなイチゴののったヤツ。結人にオレを祝ってほしいな。・・・オレが生まれたことを)
 かわいい結人が、イチゴのケーキをうれしそうに食べてくれて、さらにかわいくなる姿を想像しながら、そんなことを考えていたが、ふいに、要は視線を空から動かさないまま、背後に声をかけた。
「沙希、なにしてんだよ?」
「あら?要様、気付いてましたの?さすがですわ」
 木の陰から、香守家の長女であり、誠志の妹である沙希が、ひょこっと現れた。
 しかも、なぜか、ビデオカメラをまわしながらだ。
「いや、だから、なにしてんだよ?」
「18歳となられ、少年から青年へと、さらにおいしく実った要様のお体を、撮ってましたの。主に、鎖骨から胸元にかけてのチラリズムを。この辺に、大人の男と少年の体の違いが出てまいりますもの。マニアには、よだれものですわ。首すじフェチの私も、たまりませんわ」
「お前は、相変わらずだな」
 沙希とは、誠志同様に付き合いが長いせいか、この程度の言い回し、慣れてしまって、怒る気にもならなかった。
 婚約者候補の女たちはうっとうしいが、その一人である沙希とだけは、仲が良かった。
 女として見たことはないが。
 親友の妹は、妹なのだ。
「お褒めいただき、光栄ですわ」


4月5日要お誕生日小説 2

 ニッコリと笑った沙希は、要に近づいて、すぐそばに座った。
 そして、
「おい、沙希。お前・・・どこ触ってんだ」
「要様の、お股の間の、かわいいぴーですわ。あ、要様が、もっと恥じらいを持てとおっしゃいましたので、ちゃんと言葉はふせましたわ。褒めてくださいませ」
「褒めねぇよ!ってか、行動が何もふせられてないだろうが!」
 怒らないと言っても、時々注意しないと、沙希は暴走する。
 要は沙希を、ばりっと引きはがした。
 沙希は気にした様子もなく、コロコロと笑っていた。
 そうしていれば、可憐な美少女なのに、行動と言動が、香守家の血・・・おもにエロ方面を色濃く引いている。
「沙希、何しに来たんだよ?」
「私、要様に、お渡ししたいものが」
 沙希がそこまでいった瞬間、辺りが突然の光に包まれた。
 と思った途端、雷鳴が轟き、突然のどしゃ降りにみまわれた。
 やばいと思って、とりあえず、二人は急いで、近くの木の下に逃げ込んだ。
「雷はこの辺には落ちないみたいだな。ったく、春先は、天候が安定しないな。山なせいもあるか」
「じー」
「なんだよ、沙希」
 沙希が、効果音をわざわざ口にして、ジッと要を見ていた。
「要様って、春みたいな方ですわよね」
「春?」
「はいですわ。人の性格って、誕生季節が関係したりするのかしら。普段はとっても穏やかで、優しくて、明るくて、そして、その温かな包容力で、人のためにきれいな花を咲かせてあげようとする。でも、こんな天気のように、突然荒ぶって、手が付けられなくなったり」
「沙希・・・」
「要様は、春の嵐って感じですわ」
「そうじゃなくて、・・・沙希、お前、何、ニヤニヤしてんだよ」
「要様、雨にずぶ濡れで、濡れ濡れでいい感じですわ。水も滴るいい男。きれいな肌と筋肉と乳首が透けて見えて、おいしそう。春の嵐に、とりあえず、グッジョブと言っておきますわね」
「凝視すんな!そして、撮るな!はぁ・・・。お前、なんかタオルとか持ってないのか?」
「私、要様の嫁候補ですわよ。いつでも、要様のお役に立つものは、持ってますわ。とりあえず」
 沙希が自分のバッグから取り出したものに、要は呆れるしかなかった。
「タオルと、要様のパンツで、よろしいかしら?」
「・・・沙希・・・お前、それ、見たことあるぞ・・・。なんでお前のカバンから、オレの使用済みパンツが出てくんだ」
「お兄様にお願いして、拝借してきてもらいましたの。さあ、要様。包み隠さず、私の前で全裸になって、お体をお拭き下さいな。パンツおはき下さいな」
「・・・誠志・・・アイツは・・・」
 要は、痛くなった頭を抱えた。
 沙希は、まるっきり悪びれる気もなく、笑っていた。
「ご安心ください、要様。私、使用済みパンツで、はぁはぁしたり、オナニーしたりする変態ではありませんわ。要様のパンツを見て、要様のぴーのサイズを、頭で計測してましたの。さすがに、勃起時のサイズまでは、これではわかりませんでしたが。残念ですわ。あ、ちゃんとカビないように、洗濯いたしましたわ。ぴーから出てパンツについたタンパク質は、細菌のお食事になってしまいますもの」
「何一つ、安心要素がねぇよ!笑顔で語るな!お前は・・・頼むから、行動をふせてくれ・・・」
「でも、私、陰でこそこそエロいことを考えるような、卑怯者にはなりたくありませんわ」
「・・・そこは、卑怯とかの問題じゃ・・・。はぁ・・・もういい。タオル貸せ」


4月5日要お誕生日小説 3

 要は沙希からタオルを奪うと、ぼすっと沙希の頭に乗せ、沙希の濡れた髪をわしゃわしゃと拭いた。
「あら、要様、お優しいですわね」
「お前をカゼひかせたら、香守父に何要求されるか、分からねぇからな」
「あら、たいした要求はいたしませんわ。ほんのちょっと、要様の元気な精子入り精液を下されば、大丈夫ですわ」
「ぜってぇ、やらねぇよ」
 沙希の冗談なのか、本気なのか分からない言葉に・・・いや、沙希はいつでも本気だけど・・・ため息をついていたら、沙希がふふと楽しそうに笑った。
「なんだよ?」
「いいえ。こんな風に甘いことして頂くのって、久しぶりだなと思いまして。子供のころはかわいがって下さったのに、要様、器君と出会ってから、してくれなくなりましたもの」
 沙希は、結人のことを器君と呼んでいる。
 確かに、要が結人を好きになってから、沙希にこんな風には接しなかった。
 要は、沙希の頭をちょっと乱暴に拭きながら、結人を想って笑った。
「オレって、一途なんだよ。結人はオレの宝物」
「要様って、本当に、器君のことがお好きですわよね・・・。愛にあふれてますわ・・・」
 沙希の声のトーンが、少し下がった。
 うつむいた沙希を見て、要を好きだと昔から言い続けている沙希に、悪いことしたかなと要が声をかけようとした時、沙希が満面の笑顔を向けてきた。
「私、要様と器君の、愛にあふれたセックスを見てみたいですわ。あ、とろこてん希望ですわ」
 ここで、香守沙希のエッチな豆知識!
 ところてんとは、アナルセックス中に、ペニスを直接刺激せずに、肛門から前立腺を刺激することで射精させてしまう状態を指す隠語(ゲイ用語)ですわ。
「私、要様ならできると信じてますわ」
 ガッツポーズを決めて笑う沙希を前に、要はもう、複雑に笑うしかなかった。
「悪かったなぁ、沙希。お前が落ち込むなんて、ありえない想像して。オレとしたことが、お前を理解してなかったよ」
「女は、殿方に全てを理解されたら終わりですわ。秘密こそ、女を彩る最高のスパイス。それに、私、前に言った通り、要様が愛する器君とうまくいくことを、願ってますわ」
 沙希はにっこりと笑うと、持っていたビデオカメラを、要に差し出した。
「ですから、要様と器君のセックスシーンを見せてくださいませ。撮影してきてくださいませ。要様が、器君に攻め攻めな時の、要様の感じてる顔を見たいですわ。あ、ちゃんと中出ししてくださいませね」
「見せねぇよ!・・・ったく、ところてんとか。オレは結人に、そういう激しいことはしないの」
「あら、そうなんですの。なんなら、器君が激しくあんあん言うように、私が、調教いたしましょうか?」
「なんで、結人の大事な童貞を、お前にやらないといけないんだよ」
「んー。あ、なら、私、男装いたしますわ。器君が、女に目覚めたりしないように。で、バリバリの攻めになりますわ。器君の体と穴を、男として攻めまくりますわ。それならいいでしょう?」
「何がいいんだよ・・・。あのなぁ、お前は」
「ご安心くださいませ。私、イケメンになる自信、ありますわ」
 確かに、黙っていればかなりの美少女な沙希なら、イケメンになりそうだし、結人より背も高いし、いい感じに見えるかもしれないが、問題はそこじゃない。
 要からは、もう、ため息しか出なかった。
「沙希」
「はい。なんですの?」
「デコピン」
「きゃう」
 要は、沙希の前髪をかきあげると、その額にデコピンをした。
 子供のころから、こんな調子で暴走する沙希との間に、いつの間にかできた約束事だ。
 要がデコピンしたら、それ以上はダメだぞと。
 軽く当てるだけだが、それをされたら、要が怒る手前なので、沙希は口を閉じないといけない。
「雨やんだし、帰るぞ」
「あ、要様、待ってくださいませ。私からの、誕生日プレゼントがございますわ」
「お、ありがとな」
 沙希がカバンから取り出した、要の好きな色・・・空色のリボンで包まれたプレゼントを、要は開けてみた。
 そして、固まった。
 そこには、『男の精力増強薬。陰茎が巨大になること間違いなしEX』が入っていた。
「レッツ、ところてんですわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「私、考えましたの。第一ラウンドは、それでビンビンのガチガチになった要様のモノで、ガンガン突いて、器君をトロトロの敏感にすれば、第二ラウンドで、入れたと同時に器君が射精する、理想的なところてんになると思いますの」
 笑顔で提案をする沙希に、要も笑顔を向けた。
「沙希。要お兄ちゃんが、教えてあげるな。こういうのはね」
「はい。なんですの?」
「オレへのプレゼントじゃなくて、お前の欲望の道具っていうんだよ!」
 沙希は、めっちゃ、デコピン連打された。
 要は、じゃきのない結人の笑顔に、無性に会いたくなった。