2016年01月07日

要がお酒を飲むとどうなる? 1

読者様から、要がお酒を飲むとどうなるか見たいとの
リクエストがあったので、書かせていただきました(^▽^*)♪

※未成年者は、飲んではいけません。
 この小説は、あくまで、フィクションであり、
 未成年者の飲酒を推奨するものではありません。

さてさて、九条要君は、お酒を飲むとどうなるのか、
お楽しみくださいませ♪( ̄▽ ̄)ノ"


『九条要がお酒を飲むとどうなる?』

 第一生徒会室は、今日は、

 酒・盛・り・日☆。

 といっても、飲んでるのは、要と、「一人で飲むの寂しい」と要に言われ、仕方なく付き合わされている誠志だけ。
 他のメンバーは、おつまみ代わりのおかしを、もぐもぐしていた。
 結人が、もぐもぐ。
 密も、もぐもぐ。
 泉介も、結人のお菓子をとったりしながら、もぐもぐ。
 要と誠志は、グビグビ。


 なんで、こんなことになったかというと、最近、休む暇なく仕事をしていた要が、
「息抜きしたい!!疲れた!!呑ませろ!!ストレス解消だ!!」
 と、突然叫んでキレたのが、始まりだ。
 ・・・いや、学校で、お酒を飲んでは、いけません。
 ・・・というか、学生が飲んだら、いけません。
 先生に見つかったら、当然、怒られる行為です。
 でも、学園の王様であり、学園の最高権力者の九条要がいれば、なんだって、許される。
 要が、校則だ。
 要が、法律だ。
 そんなわけで、要は、堂々と、生徒会室で飲んでいた。
「要さんって、お酒すきなんですか?」
 与えられたらなんでも食べる結人が、いか焼きをもぐもぐしながら、ポテトチップ片手に、きょとんとして、聞いてきた。
 おつまみは、要特製のものが、大量に置かれていた。
 料理も、要の貴重な息抜き。
 ストレスが、きっと、怨念のようにこもっているけれど、天才肌の要が作ったものは、どれも美味だった。
 そんな要は、料理作りまくって、お酒飲みながら、かわいいもぐもぐ結人が見れて、ご機嫌だった。
 キレモードは、終了したようだ。
「オレ、酒好きなんだよな。甘いのも辛いのも、好き」
 要はけっこう強いので、昔(え?秘密だぜ☆)から、よく飲んでいた。
 梅酒・日本酒・焼酎・ビール・ワイン・カクテル・洋酒などなど、なんでも飲む。
 薄めたりせず、ロックでグイッと飲む男前さを、いつも発揮する。
 かっこつけているわけじゃなく、薄めてない本来の味が、好きだった。
 ただ、それに付き合わされてきた数々の経験で、誠志は知っている。
 要が酒を飲むと、どれだけ、やっかいか。
 なので、要に、ロック10杯飲んだら終わりの、命令を出した。
 その量なら、要は酔わない。
「ちぇ・・・。つまんねぇな。誠志のオカン気質!口うるさい!テメェは、オレにいっつも、ああしろこうしろって、お前はオレの、ママンか?教育ママか?なら、女装するか?そのごっつい体で、フリフリ新妻エプロン着てみせろよ」
 そんなことを言うから、誠志にギロッとにらまれたが、要は気にしない。
 しれっとしながら、次に何を飲もうかな~と選び出したが、誠志に警告を出された。
「次で、最後だからな」
「えー」
「甘えた声を出しても、それ以上は、許さないからな」
「ムカ。自分は、飲んでるくせに」
 舌うちしながらも、しぶしぶと、最後の1杯を何にするか考えていたが、
(飲み足りないなぁ。んーと)
 要はふと、あることを思いついて、にやっと、いたずら直前の顔をした。
 この顔をした時の要は、要注意だ。
 必ず、何かやらかす。
 天性の頭のよさを、悪い方に使いだす。
 今回も、当然、やらかした。
 要は、目の前にあった一升瓶を、ガシッとつかむと、そのまま口をつけて、一気飲みした。
 それはもう、男らしく。
 持ち前の男前さを、全開にして。
「おい、要・・・」
「約束通りの、10杯目だぜ☆」
 コップ一杯とは、言われてない。
 誠志が、頭を抱えて、ハァとため息をついた。
「要・・・。どうなっても、知らないからな」
「んー?」
「お前が日向に嫌われても、自分の責任だからな」
「んー?」
「酔ったな・・・」
「んー?」
 要が、変な受け答えを、始めた。
 そして、要の酔っ払いタイムが、始まった。
 第一生徒会メンバー全員が、二度と要に飲ませたくないと思う時間が・・・。

要がお酒を飲むとどうなる? 2

「会長はんって、酒に弱いんか?」
 泉介が、結人にポッキーを食べさせてあげながら、誠志に聞いてみた。
 誠志は何か、警戒をしているようだった。
 泉介が手に持つポッキーを、小動物がエサをもらうように、ぽりぽりぽりと食べている結人も、不思議そうに誠志を見た。
 要は、いつも通り、机に座っている。
 いつも通り、楽しそうに、ニコニコしながら、みんなを見ている。
 にこにこにこにこ・・・。
 誠志は、そんなニコニコ要を見てから、メガネの中心を長い指で押さえて、重く深いため息をついた。
「・・・今回は、そっちからか・・・」
「そっち?」
 結人が、なんのことだろうと思って聞いたけど、誠志は答えてくれなかった。
 代わりに、最初に泉介が聞いた疑問の答えを、誠志は口にした。
「要は、弱くはないな。むしろ、酒に強い。ただ、ある一定量を飲むと、急に酔う。そして」
「ゆーいとぉ!」
「わっ!」
 誠志の言葉をさえぎって、いつの間にか結人の背後にまわっていた要が、結人をぎゅうっと、抱きしめてきた。
 そして、結人のほおや頭に、チュッチュッチュと、何度も何度も、キスをしだした。
「ゆいーと。ゆーいと。ゆいと、ゆいと」
「は、はい、かなめさん?」
「ゆーいと。ゆーいと。オレのかわいいゆいゆい、オレのお話きーいて」
「えっと、は、はい」
「結人、オレね、結人に、言いたいことがあるんだ」
「あ、はい、えっと」
 グイグイ迫ってくる要の勢いに押されて、結人は、「はい」しか言えない。
 でも、結人がお返事してくれた。
 だから、要は、さらににこにこ、上機嫌になった。
 だから、さらにもっともーっと、甘ーい声を出してきた。
「オレね、結人が、ものすごーく、好きなんだ。大好き。超すき。世界一すき。かわいい、かわいい。結人がかわいい」
 なんか、いきなり、要が、デレていた。
 デレデレしていた。
 デレ全開の要だった。
 要のデレは、いつものことだけど、なんか、いつもと違うような。
 いつも以上に、デレているような。
「かなめさん?」
「だからね・・・」
「はい」
「オレと、いいことしようぜ」
 結人はいつの間にか、机に押し倒されていた。
「え?え?え?」
 結人を押し倒した張本人の要は、雰囲気が、ガラリと一変していた。
 長めに伸ばした前髪の隙間から見えるきれいな瞳は、いつもの優しい色ではなく、どこか怪しく光っていた。
 ぺろっと、自分自身の唇を舌で舐める要は、どこか、肉食獣を思わせた。
 さっきまで、デレデレモードだったはずの要に、攻めスイッチが、過剰に入っていた。
 結人に見せない、裏の顔をして、ニヤァと笑って、結人を見下ろしていた。
「え?ええ?要さん、どうしたんですか?」
「オレは、どうもしないぜ。どうしちゃたのかな、結人?怯えてる?びっくりしてるのかな?ふーん、それも、かわいいな」
 要が、指先で遊ぶように、結人の顔をなぞった。
 そして、その指で、クイッと、結人の顎をあげた。
 そうして、無防備になった結人の細い首筋に、指をはわせ始めた。
 なんか、要が変だった。
 なんか、攻めな感じで、色気を出している。
 しかも、要が人前で、結人に手を出すなんて、ないことだったのに。
「か、香守先輩!要さん、ど、どうしたんですか?」
「だから、要は、酔っているんだ」
 誠志がまた、重いため息をついた。
「要は、酔うと、無性にヤりたくなる」
「ええ?!」
「しかも、普段、優しい自分でいようとして、抑え込んでいるものが多すぎるからな。酒に酔うと、リミッターが外れて、感情が爆発する。しかも、いきなりデレたり、攻めになったり、属性がコロコロと変わる。その切り替えのタイミングは、オレにも分からない」
「ええ?!」
 驚いていたら、結人は要に、ぎゅうっと抱き寄せられた。
「結人。誠志と話さないで、オレと話そう?オレ、結人にほっておかれたら、さみしいよ。オレ、さみしいのヤダ。さみしいとウサギは、死ぬんだぜ・・・」
 要が攻めモードなのかと、結人がかまえたら、瞳をうるうるさせた、デレだった。
 しかも、
「要さん、うさぎさんなんですか?って、あれ・・・?ええ?!お、おれ、いつの間にか、ぬ、ぬがされてる!」
 テクニシャン要も、解放されていた。
 要は、自然な動きで、なのに一瞬で、結人の服を乱していた。
 そして、やさしく、にこっと笑った。
 かと思ったら、また、表情が変わった。
「まっ、うさぎは、寂しくたって、本当は死なないけどな。寂しいって言えば、結人がかまってくれそうだからさ、言ってみた」
 策略家要の時の顔をしていた。

要がお酒を飲むとどうなる? 3

 スイッチの切り替えが異常に速い要に、どう接していいか分からず、結人は手を伸ばして、ヘルプを求めた。
「か、香守先輩、密、泉介。たすけて。おれ、どうしたらいいか」
「ん?誠志ちゃんが、いるじゃんか」
 結人の視線をおった要が、誠志の姿を見つけ、獲物を狩るハンターの目をした。
 その瞳の異様な輝きに、過去のいやーな経験を思い出し、誠志はきびすを返して、部屋を出ようとした。
 が、
「誠志。オレから逃げられるとでも、思ってんのかよ!!」
 ツンツンしだした要が、ガッと誠志の首に腕を回して、誠志を拘束した。
 要は普段は、傷つけるのが怖くて、本気を出さないが、逆に遠慮を失ったら、破壊系最強男に、誰も敵わない。
 誠志でも、勝てない。
 要が首にかけたホールドは、簡単にはとけない。
 首の骨がギリギリ鳴って、苦しい。
「要、離せ・・・」
「やーら。オレ、誠志も好きだもん。結人と違う、好き。誠志はオレの、相棒だ。オレのだ」
 デレた。
 王様モードプラスで、デレた。
 けど、すぐ、攻めモードに入った。
「誠志ちゃーん、お前って、首、太いよな」
 攻めスイッチが入っている要が、変な笑いをしながら、誠志の首筋に、舌先をつけた。
「か、要さん?」
 要が誠志を、ヤる気なのか?!
 要×誠志が起きるのか?!
 そんな驚きで混乱するみんなをよそに、要は暴走を続けた。
「誠志ってさ、いい体してるよな。オレより、体格いいんだよな。背もオレより高いし、声もオレより低いし、なんかオレより、男ポイントに恵まれてて・・・・・・ムカツク!!ガブ!!」
 要が誠志の首に、噛み付いた。
 それはも、ガブリと、遠慮なく。
「要、噛むな!」
「やら!!ガブガブガブ!」
 要は、甘えた子供のような、ツンツンモードだった。
 容赦なく噛み付く要の頭に手を押し当てて、誠志は無理やり引きはがそうとするが、要は、カメかスッポンにでもなったかのように、噛み付いて離れない。
 そのまま、今度は、ツン全開になった。
「テメェには、たまには、お仕置きが必要なんだよ!ガブ!」
「要、いい加減にしろ」
 要&誠志の、いつものじゃれあいが始まったのか、それとも、攻め×攻めな状態なのか、理解が追いつかない結人たちをよそに、二人のとっくみあいが開始された。

 けれど、これは、要の酔っ払いモードの中盤戦・・・。